一般社団法人 瓦リサイクル協会の発足
平成28年3月に12社の加盟により、瓦リサイクル協会が発足しました。
当協会の目的は
当協会は、瓦のリサイクル製品を提供する事を通じて、エコロジー教育に携わってまります。
具体的には、瓦の粉砕物等を使用した培養土と植物を使い、保育園・小学校等へグリーンカーテンの提供事業を行います。
その際に、いかにリサイクルが大切かを児童等に伝え、伝承し、素晴らしい未来への懸け橋となるように働きかけてまいります。
私たちのふるさと島根は、山、川、海の自然、人々の営みから創り出された農産漁村の集落、先人の知恵が活かされた歴史的な町並みなどの特色ある美しい景観が、それぞれの地域で形作られています。
中でも、統一感のかる石州赤瓦の家並みは、石見地方を代表とする景観であります。海の青や、山の緑に映える赤い瓦屋根が整然と並ぶ風景は、冬の寒さの中にあっても、見る者の心に暖かさと安らぎを与える不思議な魅力があります。しかし惜しむらくは、近年、この赤瓦の家並みも、様々な要因により、徐々に失われつつあります。
私は、このふるさと島根で息づいてきた従来からの景観のすばらしさを再確認し、県民が共有する財産として整備保全し、次世代へと引き継ぐことも、現代に生きる私たちの大切な責務の一つであると考えています。
大田市には現在2社の石州瓦製造業者がおられます。
瓦製造過程では、1,200℃以上の高温で焼成するために ひずみや割れが出るため5%程度の規格外瓦が発生します。
今年の推計では全製造枚数が7,000万枚といわれていますので、その5%となれば、350万枚の規格外瓦が発生します。
瓦は1枚約3kgとなり、約1万1千トンの廃棄瓦が出ている計算になります。
現在瓦はガラス屑として産業廃棄物扱いとされております。
規格外瓦を埋め立て処分すれば産廃税としてトン当たり千円を島根県に納税する必要があり、有効利用方法について各方面で研究がされています。